5月30日に開催されました当協会の令和6年度通常総会、及び理事会にて新たに会長に選出されました二村篤志です。 協会は4月に創立60周年の節目を迎えましたが、新たな物流革新の時代を創るべく活動を展開してまいりますので宜しくお願いいたします。 

昨年度は6月、10月、2月に物流革新に向けた政府の閣僚会議が開かれ、今国会では荷主、着荷主に物流効率化に向けた計画、 管理の義務を課す法的規制が議 論され今後導入されます。一方で 2023年度のパレット生産統計によれば、生産数量は前年比 8%の減であり、2024 年問題が広く報道されているにも関わらず産業界全体でのパレット活用による物流効率化進展には直接繋がっていないようにも受け取れます。

 
物流業界は 1990 年の物流ニ法の施行以来、トラック事業者数が4万社から6 万3千社に増加し変わらぬ水準で推移しています。約30年前からの過剰供給の イメージが、「どこかの事業者が最終的には運んでくれるだろう」と対応を遅ら せている可能性も大と思われます。 「持続「不」可能な物流』 にしないために、今こそ荷主、着荷主、物流事業者との対話が必要に思います。 

その意味でこれからの1年は、「政府主導の2024年対策」から「民間主導での 物流改革」に昇華させていけるかの大事な1年であると考えています。そのためには当協会から物流革新に向けた様々な発信をしていくと共に、製造、 流通、 消費者の方々とのコミュニケーションも益々重要になると考えています。 
日本とアジアの物流を「パレットを基軸として」 大きく変えて行きたいと思い ますので、 皆様からのより一層のご支援を宜しくお願いいたします。